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飲食
田中智康税理士事務所は「飲食店に強い」
外食産業の事業規模は約24兆円（平成19年）とも言われています。その大きな市場の中で多くの方が開業をし数年以内に廃業されてしまいます。
当社では、飲食店開業に数多く携わって来た経験を活かし、既に飲食店を経営されている方これから飲食店を開業される方にベストアドバイスを提供させて頂きます。
飲食店を開業する方必読！必ず陥る３つの壁
飲食店を開業する方には色々な方がいます。調理経験のある方、他業を経営されていて飲食店を行う方。 どんな方でも必ずぶつかる３つの壁の解決方法をお教えします。
店舗が見つからない
飲食店は施設型のサービス業です。立地は開店における最重要課題であるのは言うまでもありません。ターミナル駅近、路面、土日も夜も人通りが多いなど少しでも良い条件の物件を探したいのは誰もが同じです。 個人経営規模で飲食店を開業される方の場合、店舗規模も比較的小さくなかなか良い物件にめぐり逢えません。最近の傾向では、長い方で半年から１年以上店舗を探している方も少なくありません。 もし数多くの物件を見ているが良い物件が見つからないと悩まれているかたは、事業コンセプト自体の詰めが甘い可能性があります。良い物件ほど即断が必要です。お店のイメージをキチンと固めておきましょう。 店舗探しを上手にするための条件とは
- 客層・コンセプトを柱として出店可能エリアに幅を持たせる（出店地域を絞りすぎない。）
- 不動産屋さんには、頻繁に足を運び顔を覚えてもらう
- 物件があればすぐに足を運び現地調査をし数を見る
- 知人などに物件を探している旨を話しておく
- 造作業者や仕入業者からの情報を大事にする
- コンサルタントや店舗リース業者を上手につかう
開業資金が足りない
店舗を開業するには最低１千万円から３千万円、法人規模では最低５千万円程度必要です。飲食店の場合、物件の申込をしてからオープンまで数か月しかありません。しかしながら融資の申込も店舗が決まらないとできない場合が多いのも現実です。いざ物件が見つかったのに資金不足で開業できないなどということが起きないに事前にしっかりスケジュールを確認しておきましょう。 自己資金がどうしても足りない場合には、リース会社などの活用も検討できます。 ただし事業計画は十分に練り直しておく必要があります。
- 融資は自己資金の半分程度までしか借りられないと考えておく
- 保証金部分についての融資は断られる場合が多い
- 申込後、融資の申請をして１か月程度必要
- 求人費や食材費などまで含めてランニング資金も必要（最低３か月、半年分あれば理想）
- 事業計画書がなければ融資は受けられない
- 予算規模を根拠もなく拡大しない（意外と陥りやすい点です）
人が見つからない
店舗の申込から融資、造作工事と来ていよいよ開店。この間約２、３か月最後の難関が人材募集です。 某求人広告大手などで募集をかけても時期が悪いと全く募集がないという場合もあります。 どうやってコストをかけずに効率的に募集をかけるか。このノウハウは開店後も必要になります。
- 最初は知人や親族の助けをかりる
- 近隣の住宅に募集チラシをまく
- ハローワークを活用する
- インターネットを活用する（特にSNSや地域サイト）
- 近隣の大学や専門学校の掲示板を活用する
- 内定者の友達を勧誘してもらう（やめる時に一斉にやめる可能性があるのでバランスはとりましょう）
失敗しないための最低限の事業計画
飲食店はとても魅力的なビジネスです。労働条件は厳しく大変ですが、成功の見返りは大きいですし何よりもお客様の喜ぶ顔が見れる人間的なビジネスです。
飲食ビジネスが成功するかしないかは、事業計画の作成にかかっていると言っても良いでしょう。
事業計画というと数字だけの予想と思われるかもしれませんが、実は店舗のコンセプトを含めた事業の柱を確認する作業なのです。以下のものは最低のものばかりですので是非実践してみてください。
事業計画の立て方・・・（項目ごとにA4用紙にメモしていく）
- お店のコンセプトや客層、客単価、営業時間を明確にする
- 他店と比較した場合の優位性を１つでも良いので明確にしておく
- 客単価と回転数から、最高と平均売上、坪当たりの最高と平均売上高を予測しておく。平均坪売上高の30％が坪賃料限界です
- 初期費用の回収は３年から５年で考慮する（融資の返済が大体５～７年です。改修まで考えると３年が理想です。）
- オーナーの報酬についても適正に考慮しておく
- コンサルタントや店舗リース業者を上手につかう
成功するお店作りの秘訣
店舗探しや資金調達、人探し、色々な難関を解決していく間にいつしか開店することが目的になってしまいがちです。
せっかく出来たお店を長く成功させるための秘訣をご紹介します。
- コンセプト（高級⇔大衆、油⇔健康、大人⇔若者、日常⇔非日常など）の大きな柱を忘れない
- 綺麗なお店が良いわけではない。雰囲気が大事。雰囲気はメニュー、店、接客のトータルバランス
- 開店直後から満員になる店はない。試行錯誤がし易いのは大衆型、日常型
- 健康志向や高級志向はマーケットを狭めるが競争優位性は有。比較的、資本力のある方向け
- 知名度に勝る入りやすさはないが、店構えの表情と雰囲気がそれを補う
- 安全、安心、おいしいは基本
